当院の女性内科・内科について

「月経周期が不安定になってきた頃から、膀胱炎の症状をくり返す」「検診でがんの心配はないと言われたが、症状がとれず、おしっこのときにヒリヒリすることもある」など、何科を受診したらいいのかわからない、という方が泌尿器科にはたくさんいらっしゃいます。萎縮性膣炎や慢性膀胱炎のことが多く、まず、尿検査、気になる部分を診せていただいた上で、悪性の疑いがなければ、軟膏や漢方薬を使って根気よく治療します。
このような症状の方は
ご相談ください
股の間からなにか下がってくる感じがある、力むとなにか出てくる
骨盤臓器脱などが考えられます。
女性の骨盤の中では、膀胱や子宮、腸などが薄い膜でハンモック状に支えられています。元々弱い、出産のダメージ、子宮摘除手術後、加齢などにより下がりやすくなります。膣の壁を押すようにして、膀胱や腸がでてきます。自然によくなるということはないのですが、かといって早期の治療がよいわけではなく、下がってきた膣がこすれて痛い、おしっこが出にくい、など生活に支障が出た時に治療を検討するのがいいでしょう。根本的な治療は手術しかありません。希望される場合には手術を受けられる施設をご紹介します。婦人科でリングを定期的に交換している患者さんは少なくありません。定期的な通院、交換を続けていればトラブルが少なく、効果的な方法です。今の症状がどの程度なのか、治療を受けた方がいいのかなど、気になる方はご相談ください。
下腹部・陰部の症状
「膀胱炎の症状をくり返すが、内科を受診すると膀胱炎ではないと言われる」、「以前の膀胱炎ほど強くないが、すっきりしない」などの症状は、膀胱炎が治っているか、膀胱の中に腫瘍などはないかなどの検査が必要な場合があります。 陰部が下がる感じがあって不快など、下腹部、陰部の気になる症状の方はご相談ください。
膀胱脱などのペッサリー定期交換
手術を選択されない場合、定期的なペッサリー交換で排尿障害などが緩和されます。
定期的な交換が必要です(1~3ヶ月)
性病
腹部エコー等で、精密検査が必要と思われる場合には、適切な医療機関をご紹介いたします。
保険診療も行っておりますが、検査のみご希望の場合には、自費診療にも対応いたします。
検査を受けるかどうかを迷われている方も、診察室でご相談ください。
プラセンタ療法(保険)
作用機序ははっきりしていませんが、膣炎に合併して起こる尿道違和感に対して、治療の選択肢として導入しております。
皮下注射です。週3回、2週間続けることが勧められます。
ご希望の方はご相談ください。
費用は、3割負担の方で初診時1,000円前後、2回目以降500円程度です(初診料、再診料を含みます)。
プラセンタとは?
赤ちゃんとお母さんをつなぐ胎盤のことです。
胎盤の役割は…
- 胎児に必要な酸素、栄養素を運び、老廃物を回収する。
- 妊娠継続、胎児の成長に必要なホルモンを分泌する。
- お母さんからの免疫を赤ちゃんに移行させ、生まれて間もない赤ちゃんを病気から守る。
プラセンタには、豊富な栄養素(タンパク質、アミノ酸、糖質、ビタミン、核酸、脂質、ムコ多糖類、ミネラル、酵素など)が含まれています。
プラセンタの作用機序ははっきりしていませんが、更年期障害を始めとする種々の症状に対する有効な作用が確認されてきています。
当院で使用しているプラセンタは、発売後50年、注射が原因とされる感染症の報告はありません。国内の健康なお母さん(B型、C型肝炎、HIVのチエックを受けています)からの提供を受けた胎盤を原料として製造されています。さらに、滅菌により、各種ウイルス、細菌を死滅させ、副作用の懸念されるホルモンなどのタンパク質を含みません。
ただし、未知のウイルスなどによる感染症のリスクは完全に除外できないため、厚労省からの措置として、注射後は、献血を控えていただいております。
また、アレルギー体質の方にはおすすめできません。
保険診療ですので、治療の中で、ご希望のある患者さんへ、症状に合わせて行っていきます。(3割負担の方で、1回あたり200円弱です)