自分でできるお灸教室

第1回・第2回開催ご報告と、次回のご案内:11月23日(土)

2024/11/13

自分でできるお灸教室  「人体の摩訶不思議!」講座

〜やさしい解剖学とツボ〜

(第1回7/20、第2回10/28)

人, 屋内, 子供, 座る が含まれている画像 自動的に生成された説明

 目に見えるものではない「ツボ」や、「気」が語られる東洋医学。本当に効果があるの?あやしくない?という声が聞かれます。今回の、自分でできるお灸教室「人体の摩訶不思議!」講座では、そんな疑問を少し、解決することに挑戦しています!

 「痛いの痛いの飛んでいけ」と言って痛いところをさすったり、温めたり、冷やしたりして楽になった経験がありませんか? 昔の人たちも本能的にそうするうちに、ある場所を刺激すると痛みが治まるなどさまざまな効果があることに気づいたと思われます。それら経験の蓄積によって効果のある位置や扱い方が確立されたものが「ツボ」です。その効果はすでにグローバルに認められていて、現在361のツボがWHO(世界保健機関)によって定められています。さらに、ここ近年の科学・医学の進歩で東洋医学のメカニズムが、次々と解明され始めています。

 第1回講座では、「肺」の機能、腹部の血管「門脈」を解説。また、「上脊髄反射」、

「脊髄反射」、「軸索反射」など人体の「反射」を、ペンフィールドのホムンクルス図と併せて見ていきました。

 第2回講座では、脳と腸が密接に関係しているという「脳腸相関、脳–腸軸」を紹介。消化に効果のあるツボは、この関係を示すように橈側皮静脈の流れに沿っている事を見ました。また、皮膚への刺激がどの辺りの脊髄に入力されるのかを示す神経デルマトームの図を見つつ、なぜ症状の現れている臓器の近くではなく手足のツボで効果が出せるのかを考えました。

深いテーマを限られた時間でお話するので、解説が駆け足になってしまいますが、何か一つでも疑問が解決できたり、今まで知らなかった事をお伝えしたりできていれば嬉しいです。みなさま思い存分お灸をすえていただき、お灸の香りとお話で賑やかな時間になりました。#1はペパーミントベース、#2はプーアールベースで玫瑰花(ローズ蕾)が特徴のお茶も楽しんでいます。

次回#3(11/23)は動脈や神経とツボの関係を考えます。難しくもなく、テストもありません!どうぞお気軽にお越しください。

鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師  古屋文香

 

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