院長コラム

「過活動膀胱」を診断するには?

2024/08/01

最近、各種メディアで目にすることの多い「過活動膀胱」

膀胱が硬くなる、とか、〇〇を食べれば膀胱が柔らかくなるので治る、などと、さまざまな情報が飛び交っています。

「過活動膀胱」を診断するためには、問診がとても重要です。

血液検査や、尿検査でこの数値が出たら診断がつく、というものではありません。

泌尿器科外来では、問診(用紙を使う施設もあります)をしつこく、丁寧に行います。それは、症状で診断をするため、他の病気がないかどうかを、念頭に、細かく質問します。

その結果、これは過活動膀胱の症状でしょう、となると、お薬をまず使います。

大きな膀胱腫瘍があって、頻尿になっている場合もありえますので、お薬が効いてきたら膀胱のエコーをして、治療しないといけない病気が他に隠れていないかを調べます。

ただ、膀胱のエコーは、おしっこを膀胱に貯めないとできませんので、最初から、おしっこを我慢してエコーをしましょう、ということになったら、それができるくらいなら、受診してません!という笑えない、おかしな話になってしまいます。

ですから、この症状については、治療と検査を並行して行う方が、現実的です。お薬がどうしても効かないとか、尿検査で問題がある、など、必要に応じて、膀胱鏡検査を行ったり、臓器脱の診察(この二つは、内診です)を行っていきます。

 

 

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